
伊予高等学校からのご依頼で、4月15日に1年生、4月22日に2,3年生を対象に、『社会人基礎力って何?どんな自分になりたいですか?』講座を行いました。
※「探Q」活動:「総合的な探究の時間」として、年間を通じて様々なテーマで取り組んでいる伊予高校独自の活動
伊予高等学校さまは、令和7年度県立学校振興計画推進事業における「進学指導研究推進プログラム」において、「探究学習実践型」モデル校に指定されています。
当機構(ジョブカフェ愛work)では、令和7年度、伊予高等学校さまからのご依頼で総合的な探究の時間「探Q」において、1年生から3年生まで各学年を対象に、キャリア教育の一環として社会人基礎力理解や目標設定、振り返りを行う「キャリア形成支援講座」を実施することになりました。
この「社会人基礎力」は、職場や地域社会で仕事をしていくために重要な基礎的な力で、大学生、社会人にとっても必要な能力です。
4月15日に1年生、4月22日に2,3年生を対象に、
『社会人基礎力って何?どんな自分になりたいですか?』講座を行いました。
この講座は、社会が求める力を知り、自分が目指すビジョンを考え、また、振り返りの視点を捉えること、
探究活動や学校生活の様々な活動、取り組みを有意義なキャリア形成の機会とし、自ら意味を見出しながら行動できるようになることを目指すものです。
全学年共通の内容として、社会人基礎力とは何か、なぜ必要なのか、目標設定することの意味について講義し、社会人基礎力のセルフチェックを行い、自身の「現在地」の確認を行いました。
最後まで集中し、後方にいる生徒さんまで前を向いて話を聴いていた姿勢がとても印象的でした。
1年生は、社会人基礎力を発揮する実践ワーク「ボールペンゲーム」をチーム対抗で行い、ミッションに対してチームワークを発揮して取り組みました。
2,3年生は、目標設定する効果を知った上で、
卒業時の理想の自分になるために、今から具体的に何ができるか、どんなことを意識することが大事か考える時間を設けました。
3年生は大目標も具体的目標も書き始めるスピードが速く、進路や自分自身についてより真剣に考えていることを感じました。
2年生も「英語スキルの向上」「自信をもった自分」など、自分の目標・ビジョンに近づくために伸ばしたい・発揮したい社会人基礎力能力要素について一生懸命考えました。
最後は全員目標宣言!
全員、自分に宣言し、グループメンバーから大きな拍手の音を浴びました。
探究活動はもちろん、授業のグループワークや部活動、委員会、様々な行事の役割など、
学校生活では社会人基礎力を発揮する場面がたくさんあります。
ぜひ、意識的に活かすことにチャレンジし、自分の持ち味を伸ばしていかれることを願っています。
次回はそれまでの自分の振り返りを行いますが、
生徒さん自身で変化を認知する時間にしたいと思います。
次回も楽しみです!
伊予高等学校様のホームページでも講座の様子が掲載されています。
探Q(総合的な探究の時間) | 愛媛県立伊予高等学校 公式WebSite
◆ 感想 ◆
4月15日
・私はジョブカフェ愛workの講座を通して今までの自分の社会人基礎力を振り返ることができました。私は、働きかけ力や傾聴力が欠けていることに気が付くことができました。今身に付いていると実感できた実行力や柔軟性を伸ばしつつ、働きかけ力や傾聴力などの社会人基礎力を伸ばしていきたいと思いました。(生徒)
・私はこの講話を聞いて今回の講座のテーマである「社会人基礎力 自己分析 高校生活で伸ばしたい力」の3つについて深く考え、知ることができました。人生100年時代を豊かに生きるため充実した生き方・働き方をするためには、この社会人基礎学力を発揮し続けることが大切だと感じました。またボールペンで文字を作るワーク、一見単純に見えるが、背景には主体性や実行力、想像力などが自然と発揮できているかを確認できて、とても面白く興味深かったです。今回の活動や学びを生かして、自分が立てた目標に向かって動き出したいと思います(生徒)
・自分を知る視点として社会人基礎力を用いた振り返りが効果的だったと思います。振り返った社会人基礎力をもとにワークに取り組み、自分が考えた社会人基礎力の能力要素を発揮できたかと今一度振り返る時間を作っていただいたことで、自己分析も実感を伴うよりよいものになったように思えました。加えて、目標やビジョンを持つことで、日常生活の中で、自分自身が意識して生活したい具体的な内容について考えることができたことも、生徒によってはよい学びになったと感じています。ありがとうございました。(先生)
4月22日
・将来どのように生きていきたいかについて考えたときに、まず今の自分を見つめることが大切だと分かりました。今回、社会人基礎力について学び、自己理解を深めることができたと思います。実際にチェックシートを活用しながら確認してみると、私には「thinking」の分野を伸ばしていく必要があると分かりました。今、身についている力はさらに良いものに、まだ足りていない力は少しずつでも早い段階から身につけていきたいです。自分には可能性があると信じて、これからの人生に必要な能力を手にしていきたいです。(生徒)
・この講演を通して、今までよりさらに現実的に自分の未来を考えることができました。私は、部活と勉強の両立に加え、進路の決定がより強く求められる学年になったことに、少し焦る気持ちがあります。しかし、いきなり大きな目標に向かうのではなく、その過程にある小さな目標から達成していくことが大切だと学び、焦るよりも着実に進路研究を重ねていくことが私の今やるべきことだと考えることができるようになりました。納得のいく選択ができるように、自分自身に興味を持ってじっくり考えていきます。同様に部活や勉強においても、毎日続けられる小さな目標を立て、丁寧にこなしていきたいです。(生徒)
・進路選択を自分ごととして捉えられるような内容であり、生徒は興味深く聞いていた。ワークシートに楽しく取り組んでいて、生徒同士で見せ合う場面も見られた。社会人基礎力というワードは進学、就職希望どちらの生徒にも当てはまるため、生徒自身がこれまでぼんやり考えていたことを言語化でき、思考の整理をすることができ始めたように思う。(先生)