レポート

県内の中学校・高等学校で、キャリア教育を実施しています

2024.08.19



当機構の活動理念である「愛媛の未来を担う若者を地域全体で育む」を実現するための取り組みとして、機構会員様からの会費を原資に、愛媛の中学、高校に出前授業をお届けしています。

今年度の中高キャリア教育の実施概要についてはこちらをご覧ください。

今年度は申込期間内に約70校からのお申し込みを頂きました。
日程や講師手配の都合により、残念ながらお断りせざるを得ない学校もありましたが、ご協力により、今年度は中高合わせて65校での実施が決まりました。※
うち40校(中学校31校、高等学校9校)で7月末までに終了しましたので、ご報告いたします。
※マナー講座をご希望の松山市内の学校については、昨年度同様、松山市教育委員会の事業におつなぎしています。

実施時期・実施内容の傾向

【実施希望時期】6~7月上旬に集中
【実施希望内容】社会に求められる力とは(職場体験学習前の心構えやマナー講座含む)

今年度もセミナーの実施希望が6~7月上旬に集中しました。
特に中学校における職場体験学習の実施時期が早まっている傾向が見られ、昨年度の同時期と比べ、中学校で5校、高校で2校、合計7校多く実施しています。
また、実施内容については、職場体験学習やインターンシップに向けての事前学習として、実践的なマナー指導を希望される学校が7割以上を占めています。

7月までの実施状況

セミナー内容の詳細と受講者(先生・生徒)の感想は、各セミナー名からご覧ください。

仕事理解・自己理解を深め、自己肯定感を高める
セミナー名 実施校数
シゴト☆ジブン発見カードセミナー 1
自分の強み・可能性を見つけるワークセミナー 1

 

社会に求められる力を育む
セミナー名 実施校数
「無意識の思い込み」を知って自分の可能性をひろげよう 1
中高生のためのアンガーマネジメント 1
アニメのキャラクターから学ぶコミュニケーション 1
ディズニーランドが教えてくれる!働くって何? 6
社会に求められる力とは(職場体験前の心構えやマナー講座も含む) 29

シゴト☆ジブン発見カードセミナー

72種類の仕事が描かれたカードを使い、楽しみながら仕事の内容を学ぶとともに、選んだカードのタイプから自分がどんなことに興味があり、どんな特徴を持ち、どんな仕事が向いているのか、という自己理解を深めました。また、カードワークを通して、友だちから自分の長所や持ち味を聞くことで喜びや驚きを感じ、自己肯定感の向上にもつながりました。
シゴト☆ジブン発見カードについてはこちら★

 

◇感想◇
・職業について楽しく考えることができた。(生徒)
・スポーツ関係がいいねと言ってもらえたので、自信が少しついた。(生徒)
・今後、職業を決めていくための大まかな理想を持つことができた。(生徒)

自分の強み・可能性を見つけるワークセミナー

自分の好きなことや得意なこと、頑張ったことを洗い出し、社会人基礎力のどの部分が自分の強みとなっているのかを見つけました。自己肯定感が高まり、自己PRが論理的にできるようになりました。

◇感想◇
・まだ気づいていなかった自分の強みを見つけることができた。(生徒)
・企業が求める人材や採用のポイントを知ることができた。(生徒)
・自己PRの考え方が分かり就職試験に向けて意欲が高まった。(生徒)

「無意識の思い込み」を知って自分の可能性をひろげよう

自分を抑えて周りに合わせたり、「私には無理」と諦めたりする無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)を学びました。自身の成長を妨げずに自分らしく歩むヒントが得られ、将来の可能性をひろげることにつながりました。

 ※写真は過去の様子

◇感想◇
・無意識の思い込みについて、身近にある具体例や、講師自身の体験談を織り交ぜながら分かり易く話していただいた。今回のセミナーによって、生徒が自らの思い込みに気付き、意識改革をしていくことで、自分自身の可能性を広げていく良い機会となると良いと思う。(先生)
・新しいことに直面した時、困難なことにぶつかった時に、無理!できない!と思いこむのではなく、いろいろな可能性を探し、挑戦していく力を身に付けるきっかけになったと思う。(先生)

中高生のためのアンガーマネジメント

カードゲームやグループワークを通して、「怒り」「イライラ」の感情と上手に付き合っていく方法を学びました。「怒り」の感情を上手にコントロールできるようになることは、将来的に周りとの良い関係づくりやキャリア形成につながります。

 ※写真は過去の様子

◇感想◇
・もし自分がイライラするような場面に出くわしたら、自分の感情をしっかりコントロールすることで人と上手に関わり、人生を豊かにしていきたい。(生徒)
・ゲームをグループでしてみて、同じ出来事でも人によって怒り度が違うことが分かったので、気を付けようと思った。(生徒)
・様々な人の意見を聞いて、相手の気持ちを考えて行動すること、広い視野を持って行動することが大切だと思った。(生徒)
・同じ出来事に対しても人によって怒りを感じる度合いは大きく違う(人によって考え方や受け止め方というのは異なる)ということを実感する機会となっていたように感じられた。(先生)

アニメのキャラクターから学ぶコミュニケーション

アニメのキャラクターを用いて、人のタイプを4つに分類し、各キャラクターの特徴や接し方などを学びました。自分や周りの仲間がどのタイプであるかを考えることで、人間関係を円滑にするためのコミュニケーションを学びました。(実践ワークあり)

 ※写真は過去の様子

◇感想◇
・初めはリーダータイプの人たちがすごいと思っていたけど、どのタイプもすごく良い性格だということが分かり安心した。身近な人のタイプを考えて、楽しくコミュニケーションを取れるようにしたいと思う。(生徒)
・講師が「どのタイプにも良い面があり、どのタイプが優秀ということではない」と繰り返し言ってくださったので、多くの生徒が自己有用感を持つことができた。(先生)

ディズニーランドが教えてくれる!働くって何?

「働くこと」=「お金を稼ぐ手段」といったイメージがありますが、本質は「働くこと」=「人に喜んでもうらうこと」。このシンプルな本質を、みんながよく知っているディズニーランドの取り組みを例にしながら学びました。(グループワークあり)

 

◇感想◇
・「仕事はしんどいと思うか、楽しいと思うか」という質問で、私は「楽しいだろう」と思った。自分の就きたい仕事に就くのに、楽しくないわけがないと思っていた。しかし、よく考えてみると、就きたい仕事に就けていない人もいると気付いた。それでも、楽しくない、しんどいかもしれないけれど、その仕事に就いたからには、人に喜んでもらう、人の役に立つ、それが仕事なんだと思った。私も将来の夢に向けて、今の自分にできることをしておこうと思う。(生徒)
・能力があると人生の選択肢が増えることが分かったので、いろいろなことを学習して自分の将来の可能性を広げていきたい。また、1つのことを磨くことも大切だと教わったので、自分に何ができるか考えて誰かの役に立ちたい。(生徒)
・生徒たちは、自分たちの普段の生活を振り返ったり、ディズニーランドのキャストの方の実話を聞いたりしながら、働くために必要な力や、自分たちの生活はたくさんの支えがあって成り立っていることに気付くことができたと思う。(先生)

社会に求められる力とは

社会人に必要な「社会人基礎力」や、企業が求めている人材についてなどを学びました。働く上で必要な力とはどのようなものかを理解し、今、学生のうちからできることを考え、実践していくことにつながりました。(職場体験学習前の心構えやマナー講座も含まれます)

◇感想◇
・マナーについてだけではなく、仕事をする理由や、今、私たちが学校で勉強する理由などを知ることができた。(生徒)
・丁寧語などは、今まで自分が思っていたものと違っていたので、勉強になった。習ったことを普段の生活から活かしたい。(生徒)
・マナーは型を覚えるだけでなく、「気配り」・「心配り」も大切だということが分かった。(生徒)
・「人はなぜ働くのか」という基本的な考え方から「感じの良い第一印象(ヒューマンスキル)を身に付けるエクササイズ」まで、仕事に対する姿勢から実際に活動する時の動きまで教えていただいたおかげで、生徒たちは社会に出る実感を得られたのではないかと思う。(先生)
・入社試験における面接などについて、受験する生徒の立場だけでなく、採用する会社の視点も踏まえてその意義について分かりやすく説明していただいた。また、あいさつや礼法など具体的に実践する場面もあり、生徒が主体的に取り組むことができた。(先生)

簡単3分で登録!