レポート

県内中学校・高等学校計61校でキャリア教育を実施しました

2024.03.18



当機構の活動理念である「愛媛の未来を担う若者を地域全体で育む」を実現するための取り組みとして、機構会員様からの会費を原資に、愛媛の中学、高校に出前授業をお届けしています。

授業のテーマは、職場体験前の心構えやマナー講座のご依頼が多いですが、新メニュー「ディズニーランドが教えてくれる!働くって何?」「周囲に振り回されない力を学ぶ!マインドフルネスセミナー」「シゴト☆ジブン発見カードセミナー」なども人気で、生徒さんたちは、普段の授業とは一味違う内容に興味津々に取り組まれ、特に離島や山間部の学校では、貴重な機会として喜ばれています。今年度は、県下、35の中学校、26の高等学校からお申込みを頂き、総勢15名の各分野の専門家の講師陣がお伺いしています。これからも会員の皆様のご協力に感謝し、若年人口流出防止のためにもキャリア教育支援に注力していきたいと思います。

今年度の実施メニューと感想

セミナー内容の詳細と受講者の感想は、各セミナー名からご覧いただけます。

仕事理解・自己理解を深め、自己肯定感を高める
セミナー名 実施校数
シゴト☆ジブン発見カードセミナー
シゴト☆ジブン発見カードセミナー+地元の企業発見セミナー
自分軸発見!選択力が身に付くカードセミナー
自分の強み・可能性を見つけるワークセミナー

 

社会に求められる力を育む
セミナー名 実施校数
「無意識の思い込み」を知って自分の可能性をひろげよう
アニメのキャラクターから学ぶコミュニケーション
働くイメージをもつための!企業・仕事を知るセミナー
ディズニーランドが教えてくれる!働くって何?
ディズニーランドが教えてくれる!働くって何?+地元の企業発見セミナー
周囲に振り回されない力を学ぶ!マインドフルネスセミナー
社会に求められる力とは(職場体験前の心構えやマナー講座も含む) 40

シゴト☆ジブン発見カードセミナー

72種類の仕事が描かれたカードを使い、楽しみながら仕事の内容を学ぶとともに、選んだカードのタイプから自分がどんなことに興味があり、どんな特徴を持ち、どんな仕事が向いているのか、という自己理解を深めました。また、カードワークを通して、友だちから自分の長所や持ち味を聞くことで喜びや驚きを感じ、自己肯定感の向上にもつながりました。
シゴト☆ジブン発見カードについてはこちら★

 

◇感想◇
・将来についてあまり考えたことはなかったけれど、このワークで自分がやりたいことが形として見えたので、具体的に知ることができた。(生徒)
・人に対して関心を持っていることがわかった。カードを通して自分がこういう仕事をしたいんだな、と改めて考えることができた。(生徒)
・生徒がこれまで知らなかった仕事(職業)を知るだけでなく、自分の好きなことや適性について考えることができており、今後の進路選択に向けて参考となった。(先生)

シゴト☆ジブン発見カードセミナー+地元の企業発見セミナー

前半では72種類の仕事が描かれたカードを使い、楽しみながら自己理解・仕事理解を深めました。後半では、実際に地元企業の方にも参加いただき、企業理解を深めることに加え、働くことの仕事のやりがいやおもしろさ、学生のうちにやっておくと良いことなど、具体的な話を聞きました。
シゴト☆ジブン発見カードについてはこちら★

 

◇感想◇
・カードを通して自分や職業について学ぶことができていた。生徒たちは地元で就職したいと考えているため、地元企業の方からのお話は、貴重な経験となった。(先生)
・生徒は楽しみながら自分の適性や仕事についての理解を深めることができた。また、地元企業の採用担当者や現場で働いている社員からは、仕事内容や仕事をするうえで大切なこと、仕事のやりがい、学生のうちに意識しておいた方がよいことなどについて説明があり、生徒は職業選択に対する理解を深め、それぞれのキャリアアップにつながった。(先生)

自分軸発見!選択力が身に付くカードセミナー

エンゲージメントカードを使って自分の価値観「自分軸」を見つけるワークを行いました。進学や就職にあたり、「自分軸」を持つことは、より自分に合う選択につながりました。

◇感想◇
・講師からのAIの発展による職業の変化についての話や、カードを使った生徒の適性把握の活動を通して、生徒の進路に対する興味・関心が深まった。「進路を考える」というと、どうしても堅いイメージが付いてくるが、カードワークだったので生徒たちは楽しみながら取り組んでいた。教員の立場からも、生徒が選んだ価値観のカードや選ぶ過程の様子から、今までとは違う視点で生徒を見ることができ、今後の接し方の参考にもなった。(先生)

自分の強み・可能性を見つけるワークセミナー

自分の好きなことや得意なこと、頑張ったことを洗い出し、社会人基礎力のどの部分が自分の強みとなっているのかを見つけました。自己肯定感が高まり、自己PRが論理的にできるようになりました。

  

◇感想◇
・生徒たちが自分自身を見つめ、自分を肯定的に捉えることができたようだ。(先生)
・生徒たちはグループワークで見つけた自分の強みを活かした志望動機を作成したり、活発に質問や発表をするなど主体的に参加し、短い時間の中でも自己肯定感が上がったように思われた。(先生)

「無意識の思い込み」を知って自分の可能性をひろげよう

自分を抑えて周りに合わせたり、「私には無理」と諦めたりする無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)を学びました。自身の成長を妨げずに自分らしく歩むヒントが得られ、将来の可能性をひろげることにつながりました。

◇感想◇
・無意識の思い込みについて、身近にある具体例や、講師自身の体験談を織り交ぜながら分かり易く話していただいた。今回のセミナーによって、生徒が自らの思い込みに気付き、意識改革をしていくことで、自分自身の可能性を広げていく良い機会となると良いと思う。(先生)
・新しいことに直面した時、困難なことにぶつかった時に、無理!できない!と思いこむのではなく、いろいろな可能性を探し、挑戦していく力を身に付けるきっかけになったと思う。(先生)

アニメのキャラクターから学ぶコミュニケーション

アニメのキャラクターを用いて、人のタイプを4つに分類し、各キャラクターの特徴や接し方などを学びました。自分や周りの仲間がどのタイプであるかを考えることで、人間関係を円滑にするためのコミュニケーションを学びました。(実践ワークあり)

◇感想◇
・コミュニケーションの取り方は人それぞれだということが1番印象に残った。人によって4種類のタイプに分けることができ、それぞれ得意不得意があるので、「この人ならどう思うか、どう感じるか、考えるか」を知ってコミュニケーションをとっていきたいと思う。(生徒)
・元の内容は難しい理論であるにもかかわらず、アニメのキャラクターやラインでのやり取りといった、生徒に分かりやすい例えで話を進めていただき、大変有意義なセミナーだった。(先生)
・アニメのキャラクターを使っての説明で、楽しみながら学ぶことができた。自分を見つめ直したり、友達の良さを認めたりできる良い機会になった。(先生)

働くイメージをもつための!企業・仕事を知るセミナー

ITの進展に伴う世の中の変化や仕事について学び、これからの社会でどう働きたいか、どんな自分でありたいか、などについて、「現状と未来を知る」「自分を知る」「選択肢を知る」という3つのポイントから学びました。(グループワークあり)

 

◇感想◇
・6Gの未来はどうなっているのか考えたり、自分はどのような性格なのか班で話し合うなど、話を聞くだけでなく自分たちで考えることができた。3年後の進路に関する大切なことなので、今回の講座の内容は覚えておきたい。(生徒)
・自分や他者のタイプを発見する(してもらう)ことで、新しい感覚での振り返りと対人関係の築き方を学べたと思う。(先生)

ディズニーランドが教えてくれる!働くって何?

「働くこと」=「お金を稼ぐ手段」といったイメージがありますが、本質は「働くこと」=「人に喜んでもうらうこと」。このシンプルな本質を、みんながよく知っているディズニーランドの取り組みを例にしながら学びました。(グループワークあり)

 

◇感想◇
・今、学校で学んでいるいろいろなことが、全て将来につながっていると分かったので、これからの授業を大切にしたい。(生徒)
・ディズニーという関心の高い内容と、ゲームを取り入れながらの講演で、生徒達は自分自身のこととして考えることができていた。(先生)
・「働くこと」は「人を喜ばせること」という視点で学習することで、多くの生徒が働くことの楽しみややりがいを大切にしたいと考えるようになった。(先生)

ディズニーランドが教えてくれる!働くって何?+地元企業発見セミナー

前半では、「お金を稼ぐ手段」というイメージの「働くこと」について、その本質は「人に喜んでもらうこと」であるということを、みんながよく知っているディズニーランドの取り組みを例にしながら学びました。また、後半では、実際に地元企業の方からさまざまな仕事や、企業の特徴について、話を聞きました。

 

◇感想◇
・働くことについて考える機会となった。また、魅力ある地元企業を知り、社長さんや社員さんから直接話を聞けたことで、生徒たちの勤労観も磨かれた時間となったようだ。(先生)

周囲に振り回されない力を学ぶ!マインドフルネスセミナー

自分の心を整えることができるマインドフルネスを学び、感情や気分を整え、周りの状況に振り回されない力をつけることで、集中力、自己肯定感を高めることにつながりました。学習への意欲向上や、他者との良好な関係づくりに役立ち、自分らしく生きるための一助となりました。(実践ワークあり)

 

◇感想◇
・それぞれの抱える問題解決への大きなヒントになった。自らが変わらなければならないことを自覚し、変わる方法を習得でき、生徒にとって貴重な学びであった。(先生)
・自分をコントロールする力がつき、感情や周囲の状況に影響されにくくなるセミナーで、大変有意義だった。生徒はとても意欲的にワークに取り組み、今後の生活でもしっかり自分を見つめることができると思う。(先生)

社会に求められる力とは

社会人に必要な「社会人基礎力」や、企業が求めている人材についてなどを学びました。働く上で必要な力とはどのようなものかを理解し、今、学生のうちからできることを考え、実践していくことにつながりました。(職場体験学習前の心構えやマナー講座も含まれます)

 

◇感想◇
・求められる人材についてグループで話しうことで自分の考えを言語化することができ、職場体験学習についての心構えができたように思う。生徒は普段から心掛けておきたいことをチェックし、改めて学校生活で身に付けておくべきことを自覚できたようだ。(先生)
・企業が求める人材や人に与える印象について考える充実した時間となった。(先生)
・第一印象の大切さ、チームとして働く力、自分に意見を持ち発信していく力など社会で求められる力について、マナーも含めながら、実践を交えて伝えていただいた。(先生)
・働くことの意義や将来働くことを見据えながら中学生のうちから身に付けておきたい資質や能力について具体的に話していただき、今後の学校生活の見通しをもつことができた。(先生)

伊予高等学校で「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント講座~社会に求められる力と自己理解~」を実施しました

伊予高等学校で総合的な探求の時間として年間を通して実施されている「探Q」活動のなかのひとつ、「地域のリーダーに学ぶリーダーシップとマネジメント」講座。その一環として、「社会に求められる力と自己理解」をテーマにセミナーを実施しました。
初めに社会の変化や社会人基礎力について理解を深めた後、自己成長・自己理解には体験と振り返りが大切であることを伝え、これまで受講してきた講座内で取り組んだ体験を振り返るワークを実施しました。その後、「今後、自分はどうなっていきたいか」ということをキャリアデザインの観点から想像することで、未来の自分を考えるビジョンワークを行いました。
伊予高等学校によるご報告はこちら★

 
◇感想◇
・生徒は体験だけでなく、振り返りをセットでこそ自己成長につながることを十分に理解できたと思う。特に、未来の自分を想像するビジョンワークに対して、生徒が粘り強く取り組む姿は頼もしく感じるとともに、講座の感想で強みを見つけ次に活かそうとしている生徒や、考えていることを言語化する意味を見出した生徒がいたことが印象に残った。(先生)