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価値観採用で、仕事を通じて幸福感を共有できる職場に。

株式会社愛媛総合センター・株式会社アクティブ愛媛総合センター

価値観を共有できるメンバーでともに成長「何をするかも大事だが、誰とするかがもっと大事」。私が大切にしている言葉の一つです。過去の失敗を糧に、能力や経験ではなく、価値観、考え方の合う人を採用し、採用後に能力を向上させるために研修制度を充実しています。挨拶や掃除の仕方から始まり、マーケティングや営業研修など研修費には一人当たり毎年100万円程度は投資しています。価値観が共有できるメンバーで、能力が身に付いたら組織は強い。課題があっても一緒に解決しようと思える仲間になり、「1+1」が「3」にも「4」にもなります。

代表取締役
丹後 博文
1979年生まれ、愛媛県今治市出身。今治西高校、大阪市立大学を卒業後、祖父が創業した保険業・不動産業を継ぐ。2008年に株式会社アクティブ愛媛総合センター、2015年株式会社丹後を設立
課題
家業を引き継ぎ、経験重視の採用で業績を伸ばすも社内の雰囲気は最悪、高い離職率
改善策
採用
●中途採用から新卒採用へ転換
●能力や経験ではなく、価値観・考え方が合う人を採用
●面接では、一貫性があるか、うそがないかを見る
●適正テストでは、ストレス耐性を判断
●採用には、どのような人材像が採用したいか全社で共有し、社員の紹介からの採用に結び付けている
育成
●社内外の様々な研修や資格取得の費用は会社負担
●お客様からクレームが出ても、社内では共有するが、社員ひとりに責任を追及しない。失敗を次につなげる
定着
●経営計画書をパート社員も含めた社員全員で考えて作成し、理念を共有
●毎日15分間の「環境整備」を実施。目に見えるものを整えることで、心も整う
●良いことを社員間で共有するサンクスカード制度を実施
●悪口・陰口禁止のルール化
成果
業績拡大、離職率低減、新たな事業への進出
企業ストーリー

父の言葉が胸に刺さり、家業を継ぐことを決意

丹後氏が大学生のとき、祖父が創業した保険業・不動産業を引き継いでいた父が体調を崩した。体育会系で、それまで弱音を一切吐かなかった父の「後継者をつくるのがお客様にとって最高の誠意」との言葉が深く胸に刺さり、大学卒業後に帰郷して家業を引き継いだ。「チームで事業を拡大したい」と考えていた丹後氏は、能力、経験重視の中途採用を実施。業績は拡大したものの、社員は以前、所属した会社の比較から不平を口にしたり、互いに悪口を言い合うなど、社内の雰囲気は最悪。離職率も高かった。「仕事を通じて社員や地域社会へ幸せを提供したい」との思いはあったが、現実との乖離にジレンマがあった。
ちょうどそのころ、プライベートで一人目の子どもが生まれた。社業では、事業承継後、一度停止していた不動産事業を再びはじめる。家族との「安らぎの空間」や「夢」そんなキーワードを求めているお客様と接するうちに、あらためて「仕事を通じて幸せを提供したい」との思いを強くした。そして、これまでの自分自身を振り「社員一人ひとりときちんと向き合えているのだろうか」そんな、自問自答を始めた。

経験や能力による中途採用から、価値観や考え方を大切にする新卒採用へ

模索のなか丹後氏にある出会いが会った。2010年、株式会社武蔵野の小山昇氏の研修を受けることに。今でも師と仰ぐ同氏から大きな影響を受けた。
それまでの能力・経験重視の中途採用から、価値観・考え方を重視する新卒採用に転換。面接では「大切なものを5つ答えてください」「生まれてから今までの事を話してください」「サークル活動などでの役割」「自宅から最寄りの駅までの行き方」など20問ほど決まった質問をし、話の一貫性、うそがないかなどを見分ける。毎回、同じ質問をすることで、短時間の面接でも、価値観、考え方の合う人材を見極められるようになってきたと丹後氏は話す。送られてくる履歴書は、字の書き方や写真の貼り方で丁寧な作業ができるかを判断する程度で、学歴や専攻などは問わない。

経営計画書の作成を通じて、ボトムアップの社風を醸成

同社では、半年ごとにパート社員も含めた「経営計画書」を社員と共に作成し、共有している。その中には、理念や目標などはもちろん、「陰口は禁止」など職場環境を醸成するための細かなルールも定めている。その一つ「サンクスカード」制度では、社員は10枚、パート社員は5枚、仲間に対して感謝の気持ちを可視化する。その結果、ポジティブな職場の雰囲気が醸成され、モチベーションの向上にも役立っているという。
さらに、丹後氏が大切にしているのが、毎日15分間の「環境整備」。環境整備とは、物を正せられないのに、心を正せられないとの考えのもと、掃除や整理整頓、情報の共有などを実施、仕事をやりやすくするとともに、社員同士が役職を超えて同じことをすることで、コミュニケーションの促進や価値観の共有につなげる取り組み。日々の環境整備の成果もあって、各社員のデスクは整理され、同業種にありがちな余計なファイルの束は見当たらない。各拠点とはWEBカメラによってリアルタイムに情報の共有を図る。

数名から50名を超える組織に。今治タオルを通じて新たな「幸福」の提供も

このような一連の取り組みの成果もあり、業績は拡大を続けている。事業を引き継いだ際は数名の組織だったのが、現在はグループ会社を含めて50名を超える。その一方で、昨年採用した人材の離職はゼロ。東京海上代理店お客様満足度No.1にも輝いた。
そして、2015年には後継者のいなかった旧知の今治タオルの工場を引き継ぎ、新たなブランドを立ち上げ製造・販売をしている。これもタオルを通じて、お客様や地域に「しあわせ」を提供したいという思いからだ。「引き継ぐ際には、これまで工場に勤めていた職人さんに一人ひとりお願いして回りました。一緒に頑張りましょうと」。最初の半年は発注がなく、皆で工場回りの草引きをして1日を過ごすことも。しかし、ある時、有名人がSNSに取り上げてくれ、今では首都圏のデパートで取り扱われるまでに。「しあわせ」をキーワードにチャレンジを続ける丹後氏。その輪は今日も広がっている。

「能力・経験重視の中途採用から、価値観・考え方重視の新卒採用に転換したことが大きかった」と丹後社長

「経営計画書」を社員と作成し、共有。理念や目標などはもちろん職場環境醸成のためのルールも制定

同社が大切にしている毎日15分間の「環境整備」。掃除や整理整頓、情報の共有などを実施

会社はこう変わった

社員同士の連帯感が育まれ、失敗や壁を乗り越える組織力が養われるあるとき社員が、お客様の不動産を、独自の判断で大幅に値引きして売ってしまうという大きなミスをした。通常ではありえないミス。この時ばかりは丹後氏も頭を抱えたそうだが、その時も社員全員でお客様のところに謝りに行き、誠意が伝わり許してもらえたというエピソードが残る。「数字」という結果を追い求め、互いがギスギスしていたかつての職場の姿は今はない。社員の誰かが壁に当たったり、失敗したりしても、個人を責めず、皆が助け合う。「人間は万能ではない」「失敗はつきもの」、そんな考えが同社にも各社員にも根付いている。

今すぐできるはじめの一歩! ●社員同士が褒め合う、ポジティブな習慣をつくりましょう。
●掃除や整理整頓を習慣化しましょう。
●目標の作成を社員と協働することで、社員の主体性を養いましょう。

企業データ

企業名:株式会社愛媛総合センター・株式会社アクティブ愛媛総合センター
住 所:愛媛県今治市旭町4丁目1-8
創 業:昭和28年12月
設 立:平成20年7月  資本金:2,000万円
従業員数:25名
http://www.ehimesougou.co.jp
売上高:5億2,300万円(2018年4月決算時)
【事業内容】
不動産取引、保険代理業
【グループ会社】
株式会社丹後

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