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「エンジニア」の研究結果

「運搬荷役機械」の設計エンジニア

大型クレーン設備など 様々な産業を支える 機械設計エンジニアリング

「運搬荷役機械」の設計エンジニア
パーソナルデータ
名  前 大野 恭平さん
年  齢 27歳
出身地 愛媛県
業務歴 5年目
企業データ
社  名 スミメックエンジニアリング株式会社
事業内容 各種機械器具の設計製図、電気制御・計装設計及び据付試運転、各種解析及びプログラム開発
http://www.sumimec.jp
わたしの『お仕事』

造船所で使われているような巨大なジブクレーンに取り付ける 点検用の歩道や階段、給油配管部分の設計を担当しています

わたしの『お仕事』

小さいもので10tから、大きいものでは400t近くもある荷物を持ち上げることのできる大型クレーンなど、 運搬用荷役機械の設計をしています。 私が現在担当しているのは大型のジブクレーンを点検するためにつけられる梯子や歩道、電線管の配管や 給油配管経路などの設計です。それらをAuto CADを使って図面に描き上げ、お客さまに納品しています。 クレーンの構造は安全基準等で大まかに決まっているのですが、 細かい部分はお客さまからのご要望に合わせて設計したり、ときには「こうしてみてはどうでしょう?」と 自分から提案させていただくこともあります。 最初の1〜2年は先輩たちに教えてもらいながら何とか仕事を覚えていって、 3年目くらいからようやく全体像がわかってきて、最近やっと一人で全体の設計ができるようになりました。

モノの形をどう作っていくのか考えるのが昔から好きでした 自分の設計図から形が生まれるのを見ると達成感を強く感じます

わたしの『お仕事』

小さい頃からモノを作る作業・形を考える作業が好きで、それを実際に仕事としてできる会社だと 思ったので入社しました。ジブクレーンはとても大きな構造物なので、1基全体を設計するには数ヶ月、 あるいはそれ以上かかるのも当たり前。階段の設計図だけでも30枚以上になることもあり、 クレーン全体の設計図ともなると相当な枚数になります。 そのため、いくつかのパーツに分けて作業を分担しているのですが、 製造する人がわかりやすく・作りやすく・材料コストの削減まで考えて設計図を描くことを いつも心がけています。 ときにはお客さまからの急な依頼の対応に追われて大変なこともありますが、 形状を考えていくのは面白いし、実際にでき上がったものを見ると達成感ややりがいを感じます。

わたしの『今日のスケジュール』
7:55 出社
8:00 ラジオ体操
8:05 主業務  担当している運搬荷役機械の設計  (大きなものや複雑な構造のものを設計するときは   何日もかかることもある)
12:00 昼食(オフィス弁当などを利用)
12:45  午前中に引き続いて設計業務  
14:00 タイミングを見計らって1時間程度部署内でのミーティング 業務の進捗確認など
15:00 休憩
15:15 設計業務
16:45 終業・退社

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こんな人にオススメ!

モノが形になっていく過程に興味がある人にオススメ!

設計図を描くだけで実際に自分がクレーンを作るわけではないのですが、モノづくりをしていく過程が好きな人、モノの形を考えるところに面白さを感じることのできる人などに向いていると思います。 ほとんど一日中パソコンを使って作業する仕事なので、肩や腰がどうしても痛くなってしまいがち。プライベートで体を動かしてリフレッシュすることができる人の方がいいかもしれないですね。CADが使えなくても最初の研修で教えてもらえるので大丈夫ですが、機械について学んだ経験のある人がほとんどです。

営業のオモテ・ウラ

入社する前にも何となくイメージしてはいたことではあるのですが、クレーン1基の設計図が完成するまでに何ヶ月もかかるということや、設計図の枚数の多さは想像以上でした。まれにあるのですが、お客さまのご要望で突発的に発生する仕事は本当に大変です。もちろん自分のミスでやり直しが発生することもあります。そういうときには残業してでもとにかくやるしかない! 「仕事をする」ということの厳しさをあらためて感じますね。

ベテランにも聞いた設計エンジニアとは?
  • 白石 伴好さん
    15年目

設計士が設計した機械が強度的に持つかどうか、変形量が基準内に収まっているかなどをコンピュータ上で構造解析して強度計算書を作っています。昔は設計者が手計算で強度計算をしていましたが、今は機械の形状も複雑になってきているのでコンピュータ上で計算することが主流になってきていますね。 最近だとコストダウンのためにムダを極力省いた設計が必要とされますが、「ここは材料を減らせる、ここは部材を増やさなければいけない」というのが強度計算することで実際に“目で見えて”解ります。自分が計算して形が変わって、「これなら軽くて強度も高くなった」とお客さまに満足して認めていただけるとうれしいです。 最近では単純に折れる、曲がるという解析だけでなく、「動解析」という時間によって変化するような計算も必要になってきています。これからはそこを勉強していかなければと思っています。

新人にも聞いた設計エンジニアとは?
  • 高津 豊さん
    2年目

設計やものづくりをやってみたいと思っていて、この会社なら自分のやってみたい仕事ができると思って入社しました。2年目を迎えてそろそろ仕事に慣れたかな、というところです。 もともと医療機器に興味があって、今はがんを治療する装置の設計に携わっています。自分が作った機械は治療のとき患者さんにも見えるものです。性能・機能はもちろんだけど、見た目もやさしいデザインにするなどの気を遣ながら、患者さんの立場に立った設計ができるように目指しています。 どんな小さいものでも自分が携わったものがカタチとなること、カタチとなっていく過程が見られることが楽しいですね。自分の作った機械が人の役に立っていると思うとさらにうれしいし、これからもがんばっていきたいと思います

動画でチェック!

「運搬荷役機械」の設計エンジニアってこんな仕事

1大型クレーンなどのものづくりに欠かせない仕事

2パーツの設計図とはいえ枚数はかなりたくさん必要

3製作者がわかりやすい図面を描くことが大事