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お子さんも、お母さんも、スタッフもHappyに。「価値観型経営」でともに成長

株式会社マミーズファミリー

保育の仕事を通じて一緒に成長したい人、この指と~まれ!「日本一お母さんを元気にして、お子さんを日本一可愛がる、日本一ハッピーな保育をする」というのが当社の経営ビジョンです。その価値観を共有でき、保育の仕事を通じてともに成長できる人と仕事がしたい。その思いから人材の確保、育成に努めてきました。保育の仕事はハードですから、お互いに認め合い、褒め合って伸びていく、そうした職場環境の醸成につとめています。

代表取締役
増田 かおり
1963年愛媛県生まれ。短大保育科卒業後、保育の仕事に従事。自らの育児体験をもとに「マミーズファミリー」を設立。各種保育施設の運営、ベビーシッターや保育士の養成も行う。第6回日本商工会議所女性企業家大賞奨励賞受賞。
課題
事業拡大に伴う人手不足。保育理念を広め、価値観を共有できる人材の必要性を痛感
改善策
採用
・採用はエリアマネージャー、教育担当に一任。採用時のチェックシートをブラッシュアップ、価値観を共有できる人材を採用。
・新卒者は5日間、中途採用は1日間の実習後、面接。実習を通じ価値観、理念を共有できるか確認。
・共感性が高い人、褒められて伸びる人材を採用。
・マミーズファミリー学園、保育士交流会、再就職支援講座、ベビーシッター講座などを通じ、応募者母集団の形成。
・高齢者雇用の促進。
育成
・保育理念の徹底。
・独自の「3つの行動指針」に基づいた明快な指導。
・経験・能力に応じ、職種に関係なくステップアップできる「シスター制度」の構築 。
・資格取得の学費補助など、「働きながら学べる」環境づくり。
・ほめる達人「ほめ達検定」の受験を推奨。
定着
・「人材適性配置システム」を開発し、子どもの要保育度、保育士のスキルを数値化しマッチング。園児の成長、増減に合わせ無駄のない人材配置を実現。
・社員総会などの参加率向上のため、社員総会をフェスティバル「マミフェス」に。楽しい雰囲気で社員の一体感を盛り上げる。
・サービス内容は各園のアイディアを尊重。積極性、自主性を尊重。
・「パート」、「フルタイムスタッフ」、「一般正社員」、「総合正社員」目標や仕事観に応じて選べる4つのワークスタイル。
成果
スタッフ主導の運営、お客様のニーズに対応する多様なサービスの実現と品質の向上。事業の拡大
企業ストーリー

私は採用担当!? 1年 1,000人超を面接しヘトヘトに。

 当初より、価値観の共有できる人と仕事がしたいと考えていた増田社長。飛躍的に事業が拡大していくなかでも、1人ですべての面接をこなしていた。周囲からも、増田さんが選んだ人なら間違いないと言われ「それにしがみついていたところがあった」と振り返る。マミーズファミリーの掲げる経営ビジョンは「日本一お母さんを元気にして、お子さんを日本一可愛がる、日本一ハッピーな保育をする」こと。高齢者雇用で同園に入社した元園長先生のスタッフから「私の時にもこんな保育園があれば良かった。今、スタートラインに立った気がします」と言われた。
 自分と価値観、理念を共有し、保育に取り組んでくれるスタッフがいる。そんな人材を1人でも多く見つけたい。その熱い思いは同時に、増田社長に更なる激務を強いる原因ともなった。年に1000人を超える面接をこなし、「もう1年中、何やってんだ私?採用担当?人事担当?って、ヘトヘトになってしまって」。今でこそ笑い話ではあるが、当時はかなり追い込まれた状況にあった。

採用をエリアマネージャー、教育スタッフに一任

 そこで東京での事業展開を機に、人事採用をスタッフに権限移譲。その結果は思いもよらず「私以上に厳しくなって」と増田社長。 面接時のアンケート、チェックシートもスタッフが自主的にブラッシュアップ。“価値観を共有できる人と仕事をしたい”という増田社長の思いが、スタッフに浸透していることに驚いたという。
 また入社前に会社の方針をより深く理解してもらうため、新卒者は5日間、一般中途は1日間の実習を行う。その後面接を行い、“本当に一緒に働きたいと思えるか”を確認。理念を優先する「価値観型雇用」を実現している。
 応募者の母集団を確保するための努力も怠らない。2012年にはマミーズファミリー学園を開校。ドイツ、スウェーデンの保育研修からヒントを得た感覚教育や発達心理学を基に、保育士の育成に努めている。さらに保育士交流会、再就職支援講座、ベビーシッター講座などを開催し、様々な機会を通じて価値観を共有できる人材を募る。。
 こうした変革を経て、昨年実績で新卒10名、一般中途50名を採用。現在250名ほどのスタッフが活躍している。

雇用形態、職種に関係なくステップアップできる「シスター制度」

 同社では「3つの行動指針」という独自の指針を定めている。具体的には、「お子様への8つのお約束」、「お母様を元気にする方針」、「私たちが元気になる方針」の3つの指針で、それぞれ8つの宣言文から成っている。これらは同社の保育理念を具体的な行動で示す手本として、人材教育の根幹を成すものだ。「私たちが元気になる方針」から少し抜粋してみると「うれしい、楽しい、幸せ、ありがとう、大好き。明るい言葉が大好きです」、「自分ができることを精一杯考えます」、「私たちの目と心は、良いこと、新しいこと、うれしいことを見つけるアンテナです」など、ポジティブな言葉が並ぶ。「褒め合う、前向きな職場雰囲気の醸成を」と願う増田社長の想いが込められている。
 「お子様への8つのお約束」、「お母様を元気にする方針」は、感謝と愛情に満ちた内容。これらの指針を新しいスタッフへ徹底していくためのシステムが、同社オリジナルの「シスター制度」だ。入社したスタッフは、バディと呼ばれる先輩のサポートとチェックを受け、クリアすると「ひよこシスター」となる。その後成長に合わせ「中級シスター」、「上級シスター」へと昇格していく。このシスター制度は職種や、パート・正社員などの雇用形態は関係なく、各自の努力、能力により判断される。スタッフのやる気、向上心を育むために絶大な効果を発揮している。

「ハイ・サービス日本300選」受賞。経済産業省補助事業認定。

 スタッフの充実はサービスの充実に直結。「サービスを提供するのは人。人材は当社の根幹」と語る増田社長。理念を共有できるスタッフに支えられ、現在、全国28カ所で保育施設を運営。イノベーションや生産性向上に取り組む企業を表彰する「ハイ・サービス日本300選」に選ばれた。また経済産業省の補助事業にも認定され、東京での事業展開も順調に進んでいる。

お子さんの誕生日には、スタッフの手作りケーキと、増田代表が書いた絵本をプレゼントしてお祝いしている。

「マミーズ手帳」は常に携帯。毎日の朝礼で理念を読むことで、浸透を図る。

年に一度の目標発表会を「マミフェス」として実施し、写真と個人の目標をまとめて配布。

会社はこう変わった

スタッフの自主的な発案によるサービス品質の向上 「先日、ある保育所で“そうめん流し”の企画が持ち上がっていたんです。でも小麦アレルギーのお子さんがいて、どうするのかなかぁと思っていたら、なんと“ビーフン流し”になったんですよ!それを聞いた時、もう本当に嬉しくなっちゃって!」 スタッフが知恵を出し合い、より良いサービス提供のための工夫をしていく。「こういうアイディアがうまくいっている保育所っていうのは、必ず上級シスターがスタッフみんなに相談して、力を合わせてやっています」。こうした努力と情熱は、子ども、母親に必ず伝わる。それが同社の飛躍の原動力となっている。

今すぐできるはじめの一歩! 1.企業理念、採用・育成方針をしっかりと打ち出し、全社で共有しましょう。
2.企業の採用力や育成力を継続的に高めるために、社内事情に精通した人材を育成し、
 積極的に権限委譲しましょう。
3.ほめ達検定(一般社団法人 日本ほめる達人協会)などを活用し、ポジティブな職場
 の雰囲気を醸成しましょう。

企業データ

企業名:株式会社マミーズファミリー
住 所:愛媛県松山市萱町2丁目4-5
設 立:1994年5月 
従業員数:208名(2014年10月現在)
http://www.mammys-f.jp/
【事業内容】
託児施設の運営、託児施設の受託運営、ベビーシッターの派遣、ベビーシッターの養成、保育士等の人材派遣、一般労働者派遣、次世代育成支援コンサルティング業務

※本記事内容、データにつきましては、取材時(2014年10月)の情報です。

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