【第62回】~新型コロナウイルスで一変した社会と就活 現場で感じるリアル~

新型コロナウイルスは社会の在り方、働き方に多大な影響を与えています。

リモートワーク、在宅勤務、web会議など、これまでは一部のIT企業や大手企業のものと思われていた働き方が、中小の多くの企業にまで導入されようとしています。
企業の採用活動もこれまでとは大きく様変わりし、3月以降はほとんどの企業が集合や対面での採用活動を取りやめ、オンライン説明会、web面接に切り替えています。十分な準備ができないまま、急遽採用選考方法を変更しているためか、企業側にも学生側にも大きな戸惑いが感じられます。
私たち愛workも日々対応の変化を求められ、ほんの1ケ月の間に、利用者相談サービスが、対面相談する際の利用制限を設ける→対面相談禁止・電話相談開始→来所禁止・web相談開始と目まぐるしく変化しています。

 

そんな電話やweb相談現場でキャリアコンサルタントが聞いた、リアルな就活生の声をいくつか紹介します。

・県外志望だったが、移動禁止で県内企業に目を向けて就活してみると、知らなかった良い企業が見つかった。
・満員電車に疲れる過密な都会よりも、愛媛の自然豊かでゆったりした生活に魅力を感じてIターンを検討している。
・緊張しやすい自分だが、webだと意外に落ち着いて話せた。
・SPIなどの筆記対策があまりできていなかったが、選考が後ろ倒しとなりしっかり準備ができるので良かった。
といった比較的ポジティブな話をする人がいる一方、

・本命企業の選考のスケジュールが10月以降に先延ばしされる。今何をすればよいのかわからず困っている。
・web面接では、通信環境でタイムラグがあったり、面接官の声や表情が解りにくい。
・自室でweb面接を受けるのに抵抗がある。自室の様子を映さないといけないのはプライバシーが守られない気がして困る。
・web面接の様子が録画されているかもしれないが、その画像の利用目的や廃棄ルールがはっきりされていないのが不安である。
・都会からIターン希望だが、明らかに採用する気がないと感じる面接官の対応で、がっかりした。
・移動制限があるので、面接日を延期かweb面接に切り替えて欲しいと頼んだが断られた。
など、不安や困惑、無力感を訴える方も多いです。

今の状況が収束しても、一度始まったwebを最大限活用した働き方や就職活動は変わらないでしょう。対面ではない、webコミュニケーションならではの安全性への配慮や、ネットリテラシーの必要性は益々高まります。愛workでもweb相談を始めるにあたって、相談員が注意すべき事項を確認しました。
1.事前の機器の準備をしっかり行う。
2.聞き取りやすいようにゆっくりと、滑舌良く、穏やかな声のトーンと明るい表情で話す。
(WEBでは身振りや表情、言葉の強弱や抑揚などが伝わりにくいので、普段の1.5倍くらいの反応で感情を伝えることを意識 あいづちやうなづきもしっかり行う)
3.回線の具合で聞き取りにくい状況が生じる場合もあるので、相手の表情や反応を見て「聞こえていますか?」「質問の内容が分かりにくいですか?」など確認を入れる。相談者にも遠慮なく「質問が聞き取りにくかった時は聞き返してほしい」と伝えておく。
4.対面より1.5倍~2倍長く感じるので、結論先行で、簡潔に話す。
5.30分という時間の制限があるので、「相談者の今日の目的は何か?」という本質を素早く見極め対応する。(「オウム返し」、「要約する」、「適切な情報提供」)
6.不安な気持ちを受け止めつつ、「今できること」、「安心できる情報の提供」を意識する。

まだまだ手探りですが、愛workはこれからも経験、情報を共有し、少しでも利用者の方により良いサービスを提供していきます。

私は相談の際、常に「今できること」「ここでできること」を相談者と一緒に考えることを大切にしています。皆さんもきっと「いつか時間があったらやろう」と思っていたことや「状況の変化に伴って新たに習得しないといけない知識、スキル」があると思います。ぜひ一緒に「今ここ」で出来ることに取り組みましょう。

 

~「人生を豊かにできる」人と組織を増やします~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
教育機関グループ・キャリアコンサルタント 渡部 久美子

 

2020年05月28日更新 | カテゴリー:お知らせ, 企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方