【第59回】~あらためて価値観を問う~

義姉の「墓じまい」という爆弾発言によって、心穏やかではない令和2年の年明けとなった。大した家系でもないが、長子が跡を継ぐ=本家を守るという暗黙の了解の上に胡坐をかいていたノーテンキな自分が可笑しくもあり、悲しくもあり、腹立たしくもあり…。これは頻繁にTVでも取り上げられていた問題なのだが、対岸の火事と決め込んでいた。男の内孫もいるのに何故?人生100年時代、AI(&IoT)の台頭による定型業務の減少そして地球温暖化による天災地変にまで及ぶ取り巻く状況を、真剣に早急に、我が事として考えなければならない時期チャンス到来ということなのであろう。去年、都会で歯科助手をしていた方の相談を受けたことを思い出す。その歯科医院では、ドクターが治療内容をPCに打ち込むと治療費が表記されるので、受付医療事務が居なかったとか…。素晴らしいシステムを構築するとこうなるのだろう。約半分の仕事が代替される可能性が高いという風聞を現実として納得させられた。あたりまえとか常識を超える変化の風が、今まさしく吹いているのである。

前職から数えると28年間、若者の就職相談に携わってきたことになる。資格取得、自己研鑽、スーパービジョンそして相談事例から確信したひとつに、「適職を選ぶにあたって『性格』『興味』『能力』『価値観』をトータルに考えることが大切」ということがある。特に価値観の優先順位は、生きていくうえでも重要と考えてきた。「墓じまい」に関しても自分自身の価値観が確立していれば、狼狽えることはなかった筈。ただ思いもよらぬ状況変化という要素を忘れていたのである。といっても優先順位の違いだけであったので、ダメージは少なかった 苦笑。価値観とは、大切にしたいこと、自分のルール、大仰にいうと‘マイ法律’である。法律条項は、ひとそれぞれ…親・兄弟・夫婦・子どもであっても異なり、ましてその優先順位は各個人に依る。簡単な例でいうと、「お金」か「健康」かで、私は①心/精神②お金③身体の優先順位である。皆さんはどうだろう?精神的な安定を優先するので、経済的な豊かさより、ストレスフリーな生き方・働き方を選択するという具合である。

ずっと価値観の重要性を提唱しているにもかかわらず、その的確な条項のすべてを未だに明文化できていないことは、もどかしいかぎりである。ハイラム・W・スミス著の『TQ』にあった‘人生において最も大切なものベスト30’を以下に紹介するので、あなたの法律作成の参考にして欲しい。

・夫または妻 ・経済的な安定 ・健康と体力増進 ・子どもと家族 ・神/宗教 ・達成感 ・正直/誠実

・仕事上の満足感 ・人々への愛/奉仕 ・教育 ・自尊心 ・責任感 ・リーダーシップ ・心の平安

・自主/独立 ・知性と知恵 ・理解力 ・質の高い生活 ・幸福/積極的な態度 ・楽しみ ・自制心

・向上心 ・能力 ・想像力と創造性 ・許し ・寛大さ ・平等 ・友情 ・美 ・勇気

~フランクリン・コヴィー社調査 1992年~

人生100年なら思っていたより20年も長生きできるのだから、時間が足りないと断念していた夢の実現も可能性があるとも言える。生きているうちに悟りを開くという私の夢も時間が叶えてくれるかもしれない。その前に、年内までに価値観について体系化することを新年の抱負としたいものだ。

 

~「人生を豊かにできる」人と組織を増やします~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
相談グループ・キャリアコンサルタント 池田満彦

2020年02月27日更新 | カテゴリー:お知らせ, 企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方
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