【第48回】~キャリア教育の新メニュー開発!自分の考えを伝える楽しさ~

爽やかな晴れの日が続き、夏に向けて街も自然も躍動感が感じられます。ジョブカフェ愛workも新年度を迎えて様々なサポートメニューが動き始めました。今回は愛workが行っている支援メニューの1つである中学・高校へのキャリア教育出前授業についてお話します。

前回のコラムにあるように、『若者の就職は卒業年次だけに考える問題ではなく義務教育段階から始まっていることを感じ、教育機関と連携して「キャリア」という観点で』メニューを考えています。

これまでのメニューは、「働くとは」「職場体験前のマナー」「職場体験の心構え」等、職業観を醸成する内容やマナーといったものが主流で、講師は主に、愛媛で活躍していらっしゃる講師の方や地元企業の方にお願いしています。

昨年からは、ジョブカフェ愛workが独自に開発したアセスメントツールである「シゴト☆ジブン発見カード」を使って、様々な職業があることや自分の強みを発見する授業も始めました。2年前にシゴト☆ジブン発見カードを制作した際はモニターとして中学校30校で実施していただきました。昨年からは実際にキャリア教育授業として中学に加え、高校でもカード授業を行いました。参加した生徒さんは、ゲームのように(占いみたい!と言った生徒さんもいました)、仲間同士わいわいと楽しみながら自分の特徴を知ることができます。今年度から県下全中学校で、「えひめジョブチャレンジU-15」(※1)という5日間の職場体験が始まります。カード授業を、職場体験前や実施後の振り返りで活用していただくとキャリア意識の醸成に大変有効です。

そして、今年度から新たにメニューに加えたのが、「キャリア選択理解セミナー」です!と聞いても、このセミナー名からはピンと来ないかもしれません。この授業は、現在文部科学省が推進している教育改革を踏まえ、「自分の特徴を知り、自分の考えを伝える」授業があれば役立つのではないかと考えだしたものです。
学力の3要素として、これまでの「知識・技術の習得」に加えて、「思考力、判断力、表現力」と「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」に重点が置かれています。大学入試ではこの3要素を多面的に評価する選抜方法に変わっていきます。中学・高校でも、受け身になりがちな講義型の授業からアクティブラーニングの視点を取り入れた学習・指導方法に変わっていくと思われます。

日頃、若者の就職支援をしている際、「自分は○○だと思います」「私の意見は○○です」と自分の意見を出すことが苦手だったり、出せないばかりでなく自分の意見が無い場合(本当は意見があるが自分で気づけない)もあります。そういう現場を見てきた私たちにとっても、この改革が進んで、今以上に子供たちが自分の意見をイキイキと伝え、自分と違う相手の意見も尊重して受け止められるようになれば、本当に素晴らしいと感じています。
この授業では、ワークを多く盛り込み、自己紹介やテーマを決めて自分の考えを発表します。ここでは聞く側の姿勢も大切です。「相手を否定しない態度」で聞くことで、発信する側は「自分の考えを言っていいのだという安心感」「伝える楽しさ」を実感することができます。

社会に出て仕事をする時、友人や家族と時間を過ごす時にも、お互いの意見を尊重し合うことは幸せに繋がります。愛workが実施するキャリア教育出前授業は限られた時間ですが、自分を認めてもらう、そして相手を認める心の豊かさを実感できる時間にしたいと思います。この授業をきっかけに、自分の意見を積極的にアウトプットし、主体的にキャリア選択ができる生徒が増えることを期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

※1 えひめジョブチャレンジU-15
https://www.pref.ehime.jp/k70300/jobchallenge.html

 

~「人生を豊かにできる」人と組織を増やします~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
教育機関グループ・キャリアコンサルタント 下野 浩子

 

2019年05月23日更新 | カテゴリー:お知らせ, 企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方