【第21回】~新卒採用選考についてキャリアコンサルタントとして考えること~

愛workで最近学生に最も人気のセミナーは、「緊張しすぎる人のためのあがりさよならセミナー」です。毎回定員15名を大きく上回るお申し込みがあります。最近の就職試験では面接の比重が極めて高く、自分のことを初対面の面接官にわかりやすく伝える能力や、清潔感のある爽やかな第一印象が高く評価されます。あがり症の人は、緊張のため本来の自分らしさをだせないまま、面接で不採用を積み重ねます。その結果自分の良さを見失い、就活自体の意欲を失っていくケースが多いです。

愛workでは一昨年から、共同体験型(バーベキューやチーム対抗のオリエンテーリング)のマッチングイベントを開催し、学生、企業双方から高い評価をいただいています。自然の中でリラックスした状態で、学生と企業担当者が一緒に身体を動かすワークをすることで、双方の理解が深まり、学生の参加企業に対する好感度もアップします。参加学生の7割が、終了後のアンケートで「今まで興味がなかった業種・職種に興味を持った。応募を検討する。」と回答しています。
このように相談やセミナー、マッチングイベントで学生と触れ合う機会の多いキャリアコンサルタントとして、新卒採用選考について下記のようなことを実感しています。

1:初対面の大人と話すのが苦手な学生でも、コミュニケーション能力が低いわけではない。
キャリコンサルタントとの相談の場面でも、最初は自分の考えを上手く話せない学生は多いです。またセミナーの中でも、最初はグループ内で話す際にぎこちなく話していた方が、セミナー終了近くになると生き生きした表情で話しています。

2:就職活動意欲が低くても、優秀な学生は多い。
どんな会社を選んでいいかわからない学生は、就職活動が面倒に感じられます。業界や職種には特にこだわりはありませんが、働く意欲はあります。そういった学生は、熱意の伝わる志望動機が言えず、なかなか内定を得ることができません。自社の志望度がそれほど高くないと思われる学生でも、採用し仕事をさせてみると優秀な結果を出すケースは多いようです。

3:選考過程での応募書類作成が重荷になる場合がある。
話すことや身体を動かすことは得意でも、文章を書くことは苦手な学生がいます。今の新卒採用では就活初期にエントリーシート、履歴書の提出が必須の会社がほとんどです。エントリーシートを提出する時期は集中するので、期限に間に合わず応募できません。書類作成の負担が少ないところには、積極的に応募します。

今年度、ジョブカフェ愛workでは、企業様向けに「人財課題解決セミナー」と題し、3回シリーズでセミナーを行っています。9月には株式会社人材研究所、曽和利光様にお越し頂き、「中小企業でも優秀な人材が採用できる!スカウト型採用のススメ」をお話いただきました。
主旨は、「広く公募し、向こうから来た人をジャッジするオーディション型の採用では、ブランド力の低い企業では、なかなかいい人材を採用できない。学生からの紹介や会社説明会とは違う説明会をすることで、手間はかかるが、自社にマッチした人材の採用ができる」というものでした。
企業の皆様、従来型の採用方法にこだわらず、ぜひ学生の応募に際しての心理的負担を軽減し、自社にあった人材が多数集まるような採用選考方法をご検討ください。

 

~若者を育てる 大人が変わる~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
キャリアコンサルタント 渡部 久美子

 

2016年12月22日更新 | カテゴリー:企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方
相談予約はこちら