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自社の職場づくり得たノウハウをクライアントに展開し、飛躍

株式会社パワーネット

派遣社員を育成するとともに、受入先企業の環境を整備しマッチングを図る 働きたいけれど子育て中で、フルタイムは難しいという女性は多くいます。逆に人材不足で悩んでいる企業がたくさんあるのも事実です。派遣社員には不安を取り除き、各種研修を通じてスキルアップを促し、短時間でも効率よく働けるようサポートしています。一方で、派遣先企業様へは短時間でも働きやすい組織づくりを促すことで、両者をマッチングしています。

代表取締役
谷渕 陽子
香川県職員、香川短期大学講師などを経て、1997年IT教育のビジネススクールとして有限会社ウエルネット設立。2002年には有限会社パワーネットを設立し、一般労働者派遣事業許可を受け派遣業務をスタート。2007年株式会社パワーネットと組織変更し現在に至る。
課題
女性社員がほとんどのなかで、出産・育児を経ても仕事を続けられる方法を模索
改善策
採用
●定期的な新卒採用を実施
●時短勤務や在宅勤務など様々な労働形態での就業をサポート
育成
●派遣社員のためにパソコン操作やキャリアデザインを学ぶシューカツ「経理塾」を開催
●働く女性や働きたい女性を対象とした「きらめき未来塾」で、女性リーダーを育成
●企業の経営者や総務担当者を対象に、子育て女性が働きやすい組織をつくる勉強会「なでしこ組織塾」を開催
定着
●社員全員が女性。7割を超える社員が子育て中。社員の6割が時短勤務
●有給休暇取得率9割
●マニュアルを整備し、たとえ社員が休んでも誰もが仕事ができる体制を構築、マニュアルは変更・追加を随時行う
●社員が休んでも困らないようにファイルの置き場所を統一
●業務を細分化し、1つの仕事を協同で行う
●時短社員でも働きやすいように業務終了後に「やる確認」「やった確認」の引継ぎを行う
●快適な人間関係や家庭円満のための勉強会を実施
●食生活向上員会では、栄養や食品の特性を学び、月に1度食材を持ち寄り、ランチを食べる
●ありがとうカードで職場の雰囲気を醸成
成果
離職率低減。有給休暇取得率は9割を超え、残業はほぼゼロに
企業ストーリー

ライフイベントとともに退職する女性社員が多く、離職率の高さに悩む

 1997年、職場にパソコンが普及しはじめた頃、パソコン教室を開設した谷渕社長。そこに通う生徒のほとんどが女性で手に職をつけるためにパソコンを学んでいた。「どうにかして、この人たちを就職させてあげたい」と谷渕社長は2002年に派遣事業の許可を受け、有限会社パワーネットを設立。もともとパソコン教室を展開していた同社では、パソコンができなければまず育成してから派遣する、という独自のビジネスモデルを構築し、順調に業務を拡大していった。
 このように派遣社員を順調に送り出す一方で、自社の離職率は高く、どうしたら社員が定着するのか頭を悩ませる日々が続いた。

仕事内容や体制を見直し、残業ゼロに向けての取り組みを開始

 入社した社員が結婚・出産・育児の年齢に差し掛かると辞めていく。同じ女性として、子育て中の女性に時間の制約があることはよくわかっていた。離職率の改善を模索するなか、5年ほど前から、残業の減少や子供の病気などによる急な欠勤に対応できる仕組みづくりを念頭に取り組みをはじめた。
 まずは業務を細分化。仕事を細かく分け、短時間で終了する業務を2人で担当する。すると短時間勤務が可能になり、欠勤があっても、もう一人がフォローできるため業務の停滞を避けることができる。また、文書は共同で管理し、全てのファイルの置き場所を統一。業務終了後に引継ぎを確実にすることでスムーズな業務の遂行が可能となった。もともとあった業務マニュアルも整備した。マニュアルのなかに改善点があれば、すぐに赤字で追加や修正をする。それを年3回の委員会で補完し反映した。
 「仕事に人を合わせるのではなく、人に仕事を合わせようとしました」と谷渕社長。こうした取り組みによって、今では週1日勤務の社員も存在する。

プライベートも含め、子育て中の社員の視野に立った社風を醸成

 「プライベートが充実していてこそ能力は発揮できるもの」と考える谷渕社長。そこで、社員が子育てや家庭について学ぶ社内勉強会を設けた。例えば食生活向上委員会では栄養や食品の特性を学び、月1回みんなで食材を持ち寄り、それを社長が調理して振る舞う「社内ランチ会」を実施。普段顔を合わせない社員も全員が集まり、まるで女子会のように話に花を咲かせる。他にも、どんな小さなことでも感謝を示す「ありがとうカード」を推進して、職場の雰囲気醸成につなげた。

自社で培ったノウハウを派遣先企業へ展開し、事業拡大

 このような取り組みは同社における定着率向上につながったが、効果はそれだけではない。決められた時間のなかで業務をこなそうと作業効率もアップし、今や残業はほぼゼロ、有給取得率は9割を超える。
 さらに自社で得たノウハウをクライアント企業にも還元。派遣先企業に対し「なでしこ組織塾」を開設し、ワーク・ライフ・バランスに配慮し、子育て中の女性が働きやすい職場の醸成を提案している。また、派遣先企業の女性社員を対象とした「きらめき未来塾」では女性リーダーを育成。一方で派遣社員を対象とした「シューカツ経理塾」では、基礎的なパソコン操作や経理・仕入・販売の基礎的な知識、来客対応、キャリアデザインなどの講座を展開し、派遣社員をスキルアップしたうえで、派遣先企業とのマッチングを図っている。
 現在の採用環境ではフルタイムの人材を獲得するのは難しくなりつつある。そこで短時間労働の社員でも働くことができるよう職場環境を整える同社のサービスが支持され、事業は大きく飛躍した。

子育て中の社員が多く、子育て中の社員の視野に立った社風を醸成

「社員の幸せづくり」を掲げ、着実に実現している

親しみやすいサインも会社の雰囲気を表している

会社はこう変わった

7割を超える社員が子育て中、6割の社員が時短勤務 現在、同社の社員は全てが女性、7割を超える社員が子育て中で、約6割の社員がフルタイムではなく柔軟な勤務形態で働いている。「社員の幸せ」「派遣社員の幸せ」「派遣先企業の幸せ」の3つの視点で職場環境を整える同社の姿勢が評価され、2015年「四国で一番大切にしたい会社大賞」奨励賞を受賞した。

今すぐできるはじめの一歩! 1.ファイルや文章の設置場所を社内で統一し、社員の急な欠勤等に対応できるようにしましょう。
2.マニュアルを整備することで、担当以外の社員も業務を遂行できるようにしましょう。
3.ありがとうカードを実践し、社内で褒め合う習慣を醸成しましょう。


企業データ

企業名:株式会社パワーネット
住 所:香川県丸亀市中府町一丁目19番地1
設 立:1998年  資本金:1,700万円
従業員数:11名(2016年4月現在)
http://www.zinzai.net/
【事業内容】
短時間で成果を上げる人材事業、女性を戦力化するリーダー育成事業、業務を効率化するアウトソーシング事業の3つの事業を軸に「人と企業の幸せをつなぐ地域創造企業」を目指している。

※本記事内容、データにつきましては、取材時(2017年2月)の情報です。

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