【第33回】~企業改革を進めるモデル支援事業~

あけましておめでとうございます。年が明けると、だんだんと学生の就職活動が本格化し始めます。しかし、企業の人手不足感をうけてか、就活に困って訪れる学生は減少傾向です。代わって、企業の皆様が当機構へご相談に来られることが増えてきました。

ジョブカフェ愛workは若者の就職支援というイメージですが、今までにも、人事向け勉強会や、管理職や若手向けの研修など企業向けサービスも多数実施しております。それに加え、昨年度からは、四国経済産業局の委託を受け、「人材確保・活用・定着戦略に取り組む地域中小企業に対するモデル支援事業」を行っています。これは、人材確保に関する自社の課題解決に積極的に取り組む地域の中小企業約10社を募集し、年度内の目標を立て、他機関や専門家と連携し支援していくというものです。「募集しても応募がない」「人事評価制度が機能していない」「社内のコミュニケーションが活発でない」「管理職が部下の面談ができていない」等、人材確保をするための方策から、その前段階としての社内体制の確立まで、幅広い課題がでてきております。同時に、個社ごとの支援だけでなく、全社集まっての情報共有会も2~3ヶ月に1回行います。似た課題の企業3~4社が集まり、進捗状況や各社の工夫を話し合います。当機構にとって個社支援は初めての取り組みであり、当初は課題解決を自ら行う事業に、どれほど時間を割いて取り組んでくださるかと心配でした。しかし、実際には、人事担当者だけだった動きが、全社に広まったり、プロジェクトが発足したりと、どんどん改革が進みました。

この事業で会社改革が進むのは、3つポイントがあると思います。

①PDCAがまわる進め方
「応募が無い」「社内のコミュニケーションが良くない」という問題に対して、年内にまず取り組める課題を選び実施します。ただ、通常業務を行いながら、課題解決のために、社員のインタビューをしたり、面談シートを作成したりするわけですから、皆様大変お忙しくなられます。しかし、月1回程度定期的に訪問し、お会いしたときにアドバイスをし、次回までに行うことを決めますので、PDCAサイクルがしっかりまわっていくのだと思います。

②企業同士が本音で話せる情報共有の時間
2~3ヶ月に一度の情報共有会では、よく似た課題を持つ企業数社でグループを作り、話し合う時間をとります。そのため、悩んでいるポイントが同じで共感したり、先に課題が進んでいる企業から、具体的なアドバイスがもらえたりするような時間となります。企業さんからは「課題に対して本音で話し合える場がないので、ありがたい。」「そんなことまではできないと思っていたけど、実際にA社さんが取り組んで成果を出しているのを聞き、やらなくてはいけないと思った。」などお互いに頼り、刺激し合える場となっています。

③共通の目標にむかって進む伴走者
はじめに、当機構職員が課題をお聞きし、専門家とともに訪問し、具体的に進めていきます。これをやっていこうと決めた後も、なかなか進められない社内事情が出てきたり、担当者と社長の間で意見が割れたりと、順調に行くことばかりではありません。しかし、はじめに決めた目標に向かって、当機構職員も専門家もご相談にのりながら進めますので、悩んだときにも、相談できる安心感があるのではないかと思います。

今年度も10社の企業に課題を共有いただき、ともに考え、支援することができました。具体的にどんな課題に対し、何を行なって、どんな成果がでたのかについては、2月15日14時~東京第一ホテル松山で成果発表会を行います。2社の企業とその専門家から発表いただきますので、お時間のある方は、ぜひお越しください。(詳細はHPをご確認くださいhttp://www.ai-work.jp/company/)

 

~若者を育てる 大人が変わる~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
企業グループ・キャリアコンサルタント 寺尾真奈美

 

2018年01月25日更新 | カテゴリー:お知らせ, 企業のみなさま, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者のみなさま