【第30回】~一般求職者が集まれる場、「tsudoi」~

コラムをご覧のみなさま、はじめまして。
学生以外の一般求職者を対象とした事業を担当しております、辻本絵美と申します。

ジョブカフェ愛workは、15歳~40歳前半の方の「就職」「仕事」「生き方」のキャリア全般をサポートするセミナーが豊富にあります。今回はその一つである、「tsudoi」という一般求職者を対象とし、今年度からスタートしたセミナーをご紹介させていただきます。

tsudoi誕生秘話・・
「生みの親は、コーディネーター」
ジョブカフェ愛workには、キャリアコンサルタント以外に「コーディネーター」という仕事をしているスタッフがいます。コーディネーターの仕事は、データの集約や書類作成など事務的要素の業務から企画に携わる業務まで多岐に渡ります。
そしてこの「tsudoi」は、セミナー担当のコーディネーターの思いが詰まったセミナーです。担当のコーディネーターは、セミナー中の参加者の、ワークの取り組み易さ(難さ)、気づきなどの変化、発する言葉などの様子をみて、常にニーズをサーチしています。一般求職者の就活は、学生と違って情報や気持ちの共有がしづらく、孤独になりやすい傾向があります。セミナーの参加者がグループワークの際に悩みを吐露し、アドバイスし合う中で、「自分だけじゃないんだ」「やっと吐き出せてスッキリした」「周りが励ましてくれて嬉しかった」という居場所を感じる瞬間に立ち会う様子を見て、話せる場所・リフレッシュできる時間を創れないかという思いが生まれました。この目的に合うためにはどのような内容のセミナーがいいか、キャリアコンサルタントとコーディネーターが共に試行錯誤して企画したのが、この「tsudoi」です。

セミナー「tsudoi」って・・?
このセミナーは、2部構成になっています。

1部目はまず、「とにかく遊ぶ」をします。動きのあるゲームを通して心と体をゆるめます。小学生の頃に遊んだようなゲームで、複数の人数が集まっているからこそできる遊びをたくさんします。手をたたくゲームや、猿のようなポーズをするゲーム、懐かしいフルーツバスケットなどなど・・。ただ緊張をほぐすだけでなく、凝り固まっている思考を柔らげ、あとの座談会で、潜在的に抱えている不安や恐怖心という自分へのブロックが解放しやすくなるためです。初めは遠慮がちにゲームに参加している参加者も、互いを影響し合い笑顔が増え、同時に声量も大きくなってきます。

 

 

 

 

 

 

 

写真1)体を動かして遊ぶ

「遊ぶ」をした後の2部目は、「話す、聞く」の座談会をします。1部目で、ニックネームで呼び合うゲームをしているため親近感が生まれ、「安心して話せる場だ」「この人の声に耳を傾けよう」という一体感のある雰囲気で行われます。座談会では、就活状況だけでなく、誰にも負けないと思うところ、今までに感動したことをテーマに話す場面もあります。自分の経験を振り返り、自ずと価値観にふれ、自身の考えについて再確認するのはもちろん、他者から「そういう考えもあるんだ」という承認や、「〇〇する方法もあるよ」等のアドバイスを与え合い、参加者の表情がみるみる変化する様子を毎回目の当たりにします。同じ言葉でも、同志・仲間から言われることで救われることを感じた印象的なこともありました。承認されたことで、自己肯定感が高まり、他のセミナーへの参加、少しハードルの高い活動への挑戦に行動が促進する参加者は本当に多いです。また、仲間に出会い、励ますという「与える、人の役にたつ」を経験することも大きな意味をもつのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真2)「就活」「自分」について話し合う

 

「一人じゃないんだ」
一般求職者の就職活動は、自分の活動状況を客観的に捉えにくく、また、どこにも属していない自分に孤独を感じやすいものです。安心できる場が少なく活動範囲も狭くなりがちです。リフレッシュして元気になれる、集まれる場・参加していい場である「tsudoi」に、これからどんな「笑顔」「ドラマ」が生まれるのか・・、地域のキャリアセンターとして、キャリアコンサルタントもコーディネーターも、「私たちに何ができるか」を続けていきたいと思います。

 

~若者を育てる 大人が変わる~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
キャリアコンサルタント 辻本 絵美

2017年10月26日更新 | カテゴリー:お知らせ, 企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方