【第25回】~ジョブカフェ愛workのイベントから見る就活生の動き~

3月以降、各団体・企業が合同会社説明会を開催していますが、ジョブカフェ愛workも毎年3~4月に新規卒業者対象の合同会社説明会を実施しています。平成29年度3月の参加企業数は81社で、春開催の合同会社説明会としては規模の大きい説明会となりました。
ジョブカフェ愛workには、ふるさと愛媛Uターンセンターがあり、県外大学等進学者へダイレクトに案内ができるため、県外から参加する学生が多いのが一つの特徴です。今年は46%が県外大学生でした。国・県が地方創生に力を入れている中、Uターンを考えている学生に愛媛の中小企業を知ってもらう機会になっています。

今年は合同会社説明会だけでなく、企業理解をより深めるため、「企業と語る交流会」と「会社訪問」も加え、『就活3本立て』として実施しました。「企業と語る交流会」には42社、会社訪問は5社の地元企業に参加していただきました。
交流会では、合説では聞きにくいような踏み込んだ現場の情報について話し合ったり、企業人というより社会人の先輩として交流したりと、ざっくばらんな雰囲気で盛り上がりました。会社訪問は1~4名の少人数で開催し、人事の方との質疑応答や現場の見学がじっくりできるよう予定を組みました。
就活3本立ての学生参加者からは、「興味ある企業のことを知ることができた。」「現場の話を聞けた。」「興味無かった企業を知ることができた。」との声が多かったです。

合同会社説明会                    交流会

就活3本立てのイベントの様子やジョブカフェ愛workを利用している学生の様子を見ると、早めに準備をしている学生は少なく、3月の広報解禁直前になって動き始めた学生が多い様です。私たち支援側からすると、就職協定をより前倒しで選考する企業が増えていることを考えても、学生には早めに自己理解や業界・企業研究をして欲しいところです。

が、実際は2月中旬頃から一気に動きはじめ、ジョブカフェ愛workのセミナーや、かかりつけ相談にも申込みが殺到し、予約が取りにくい状況が続いています。
動きはじめが遅いということは、充分な自己分析や企業理解をしないまま応募することになります。その結果内定ブルーになったり、ミスマッチで入社し、短期間で離職してしまうケースが増えてしまいます。応募の仕方を見ると、数年前のように30社40社も応募するということは少なく、10~20社位の応募が主流のようですので、その分1社1社を丁寧に企業研究し、働く自分を具体的に考えながら企業選びをしていって欲しいと考えています。
応募書類については、事前にマニュアル的な知識を収集し、ある程度仕上げてきていますが、短期間の準備で臨んでしまった結果、掘り下げ質問をすると返答に詰まったり、本人らしさのない表面的な返答になることが多く、もったいなく感じます。 学生からすると、昨年から引き続いての売り手市場のため、「何とかなる」と多少安心感があるのかもしれませんが、売り手市場だからこそ企業研究をしっかりして自分の望む仕事に就きやすいチャンスでもあります。
愛workでは、内定を得るためでなく、本人らしさを発揮して良い結果に結びつくよう支援しています。初職が一生の仕事になる確率が下がり、転職を含めてキャリアを形成していくことを考えなくてはならない時代ですが、社会人としてのスタートを切った初職をミスマッチで辞めてしまうのは避けたいところです。自分はどんな特徴なのか、会社に入って何ができるのか、どんな貢献ができるのか、働く将来像を描ける支援を「地域のキャリアセンター」として今後も継続していきます。

 

~若者を育てる 大人が変わる~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
教育機関グループ・キャリアコンサルタント 下野 浩子

 

2017年05月25日更新 | カテゴリー:お知らせ, 企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方