【第1回】 ~仕事の未来が変わる?!~

今月からジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)の連載コラムがスタートします。初回は、大内が担当させて頂きます。
「ジョブカフェ」は、平成16年に国の施策で各県が設置した若者対象の就職支援施設の共通の名称で、「働くことをカフェのように気軽に相談できる場所」というコンセプト。「愛work」は、当時の川之石高校の生徒さんが名づけて下さった名称です。
若者が利用しやすいように松山市銀天街に設置されたジョブカフェ愛workも11年目を迎え、累計で60万人もの方が利用してくださっています。
さて、私たちはコラムのタイトルを「ハタラク×未来研究所」としました。それは今後「ハタラク」ことは予想もつかない変化をするだろうから、私たち1人ひとりが自分の「ハタラク」や、未来を担う若者や子どもの「ハタラク」を過去の延長上にあるものではなく、大きく変化するものとして捉えて幸せに働こうという願いを込めています。
こんなことを考え始めるきっかけは、2011年8月に米デューク大学のキャシー・デビットソン氏が「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在しない職業に就くだろう」と語ったことです。その後、オックスフォード大学でも「あと10年で消える職業」が研究されるなど、「労働、雇用、就職」に関わっている者にとっては心がザワザワする話題でした。勿論アメリカと日本の違いはあるでしょうが、このグローバル時代に全く違う経過をたどるとは思えません。
数年前に小学生女子がなりたい職業ランキングに「キャバ嬢」が入ったことに驚いた(それが良い悪いということではなく)大人は多かったと思いますが、そんなことは小さな出来事だったと思う未来がやってくるのです。
このコラムでは、こんな風に未来を見つめながら、今現在の「ハタラク」をとりまく諸問題にも光を当てていきたいと思います。

例えば「職場の人材育成と定着」です。
今年2月に、ジョブカフェ愛workで地元中小企業の社員育成メニューに関するニーズ調査を行ったところ、驚くほど早いレスポンスを頂き以下の結果となりました。

1位 若手(新人)社員を対象とした「仕事の心構え」「報・連・相」等の基礎的な研修
2位 中堅社員を対象とした「リーダーシップ」「キャリアデザイン」等のステージアップに役立つ研修
3位 中堅社員を対象とした「チームビルディング」「コーチング」等の部下育成に役立つ研修
4位 経営者・管理職を対象とした「組織マネジメント」等の「いい会社づくり」に役立つ研修
5位 若手(新人)を対象とした「営業力」「プレゼンスキル」「接客術」等の専門的な研修

この結果からもわかりますが、私たちが日頃接している企業の方たちは、皆さん人材育成に問題意識を持たれています。社員を育てなくても会社は大丈夫と考えている企業は知る限りありません。
ただ、実態はというと、昨年実施した「愛媛県中小企業における人材活用のための企業実態調査」では、325社中「OJTのみに頼らず研修を積極的に実施している」と回答した企業は18.3%でした。研修をすればよいということではありませんが、「やりたいと思うけど、できていない」ジレンマを感じていらっしゃる管理職は多いようです。一方で若者はというと、保育園から大学まである程度手厚く育ててくれる環境に身をおいていますから、中小企業に入った時のギャップは私たちの想像以上でしょうし、若者の職場定着の問題は、若者の忍耐力の低下だけでは済まされないことだと感じています。
来月からは、毎回テーマを決めて「ハタラク」に関する話題を提供しますので、どうぞよろしくお願い致します。

企業の人材育成に関心のある方は、ぜひこちらを!成功企業の具体的取組みがわかります。
「人から始まる成功企業ストーリー ヒトカラえひめ」
http://www.ai-work.jp/hitokara/

~若者を育てる 大人が変わる~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
センター長 大内 由美

米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏が2011年8月、ニューヨークタイムズ紙のインタビューで語った予測が波紋を呼んでいる。「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」というのである。
情報化が進むに従って、我々の働き方は大きく変わってきている。例えば、10年前には「情報セキュリティマネージャー」や「ソーシャルメディア・コーディネーター」などという職業は存在しなかった。企業がイノベーションを進めるたびに、業態の変化によって新しい職業が生まれ、既存の専門職を置き換えつつある。

2015年04月23日更新 | カテゴリー:企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方