【第15回】 ~企業と求職者の出会いのカタチを模索しています~

バブル期並みの有効求人倍率で、企業の方からは人材の採用が難しくなっているというお声を聞きます。就活中の学生からは、複数の内定が出るため、どのように就職する1社を決めればいいのかという悩みを耳にします。企業と求職者が出会う方法は様々ありますが、どの方法が効果的で、よいマッチングにつながるのかは悩ましく、愛workでも様々な方法を模索しながら実施しています。そこで、昨年度、愛workで実施した取り組みの結果を、採用率と就職決定率でご報告いたします。

多様な出会いのカタチと採用率・就職決定率 (規模の大きさ順)

中村さんE4データjpg
上記の結果を見ると、「共同体験型面接会」が採用率47.3%、就職決定率34.3%と、ともに最も高い数字となっております。参加企業の約半数が人材採用につながり、求職者の3分の1が就職決定した結果から、「ひと対ひと」をキーワードに人柄を知り合うことを重視したことはマッチングに大きな効果があったと思われます。

一方、従来型の大規模な「合同会社面接会」は、求職者からすると、10人に1人が就職につながった結果で、あまり高い数字ではありません。しかし、企業側からみると、採用率24.2%と4社に1社程度が採用に結びついており、それなりの結果が出ています。また、このような大規模な面接会は、学生の就職活動期間の比較的早い時期に実施され、学生が一度に多くの企業を知る機会であり、企業にとっては、採用母体となる学生と出会うという役割を果たしているといえます。

さらに別の視点から考えると、上記の採用率・就職率は全体の数字であるため、個別の企業、参加者にとって、何を活用すると結果につながるのかは違ってきます。
たとえば、法人化2年目、従業員16人のA社。これまで面接会に参加したことはなく、「若い方を採用したい」とご相談にいらっしゃいました。担当スタッフと相談の結果、大きな面接会では企業の知名度が低く、ブースに来る求職者が少ない可能性が高いことを考え、指名した求職者全員と面接できる、「指名型小規模面接会」に昨年12月に参加されました。社長自ら、企業のアピール、面接を行い、参加者12名のうち7名の方と面接し、3名の方を採用されました。この3名は半年後の現在、この企業で元気に活躍されています。
このように考えてくると、企業と求職者の出会いのカタチの良し悪しは採用率・就職率の高さだけで評価できるものではなく、企業、参加者の特徴や強みを活かせる多様な出会いのカタチがあることが望ましいと思われます。
そして今後は、生まれながらにITに親しんでいる、デジタルネイティブの若者の感覚をとらえながらの出会いの場作りが必要だと感じています。彼らは、現実の出会いとネットでの出会いを区別しないため、ネット上で人と「出会い」、「知り合い」をつくります。またネットに情報があるから、と、リアルの説明会に参加する必要性や意義を見出しにくくなっています。
そんな若者にとっても、企業にとっても、魅力ある、意義ある出会いのカタチをこれからも「ハタラク×未来研究所」として模索してまいります。企業のみなさま、求職者のみなさま、引き続きご活用いただき、一緒に考えていきましょう。

「ハタラク×未来研究所」プロジェクト ~学生&人事担当者交流会~のお知らせ
「就職活動のウラオモテ ~企業と学生のズレはココにあった!!!~」
特別講師 雇用ジャーナリスト 海老原嗣生氏
日時:7月15日(金)18:00~20:00
会場:プログレッソイベントルーム パーク(松山市湊町4-3-10)
対象:一般社団法人えひめ若年人材育成推進機構会員企業20名
大学・短大等学生(学年不問)20名
定員20名を超えた場合は先着順となります。
参加費:無料
お問い合わせ:一般社団法人えひめ若年人材育成推進機構(ジョブカフェ愛work)
担当 大内、寺尾  電話089-913-8686

 

~若者を育てる 大人が変わる~
ジョブカフェ愛work(愛媛県若年者就職支援センター)
若者グループ・キャリアコンサルタント 中村真由美

 

2016年06月23日更新 | カテゴリー:企業の方, 愛媛の経済サイト E4, 教育機関・保護者の方